カシオは家族経営ですか?
日本の腕時計業界を牽引するカシオ計算機。その経営体制はどのようなものなのでしょうか?
創業者の精神
カシオ計算機は1946年に樫尾忠雄氏によって創業されました。当初は電卓の製造を手がけていましたが、その後腕時計やデジタルカメラなどの事業にも進出。現在では世界的な総合電機メーカーに成長しています。
創業者の樫尾氏は、家族経営を重視していました。カシオ計算機の経営陣の多くは、樫尾氏の親戚や同族で構成されています。
現在の経営体制
現在、カシオ計算機の社長を務めているのは樫尾和宏氏。創業者の樫尾忠雄氏の孫にあたります。樫尾和宏氏は、祖父から受け継いだ家族経営の精神を受け継ぎ、事業を拡大しています。
カシオ計算機の役員会のメンバーも、樫尾氏の親戚や同族が多数を占めています。また、社員の多くも樫尾氏と何らかの親戚関係にあるそうです。
家族経営のメリット
家族経営には、次のようなメリットがあります。
意思決定が迅速: 家族経営では、経営陣が少人数で構成されているため、意思決定が迅速に行えます。
事業の継続性: 家族経営では、事業が代々受け継がれていくことが多いので、事業の継続性が確保されます。
社員のモチベーション: 家族経営では、社員が会社の経営に当事者意識を持ちやすく、モチベーションが高まりやすいという特徴があります。
家族経営のデメリット
一方で、家族経営には、次のようなデメリットもあります。
経営の硬直性: 家族経営では、経営陣が固定化されやすく、新しいアイデアや改革が阻害される可能性があります。
身内びいき: 家族経営では、身内びいきが起こりやすく、適材適所の人材配置ができないことがあります。
経営の透明性の欠如: 家族経営では、経営の透明性が確保されにくいという問題があります。
カシオ計算機の場合
カシオ計算機は、家族経営のメリットを生かしつつ、そのデメリットを克服しています。同社では、独立した役員会を設置し、経営の透明性を確保しています。また、外部からの取締役を招き入れ、新しいアイデアや改革を取り入れています。
このように、カシオ計算機は家族経営の強みを生かしながら、その弱点を補強することで、持続的な成長を遂げています。
そして、同社の人気の腕時計といえば、チープカシオです。リーズナブルな価格でありながら、高い品質を誇るチープカシオは、世界中で愛されています。